2021.03.20

【事例紹介③】コワーキング利用者インタビュー: 横内さん(月額プラン利用)

2020年10月3日、地域のひとの「はたらく・暮らす」をサポートする施設としてオープンしたコワーキングone。

コワーキングを利用してくださっている方々にお話を伺い、oneがどのようなコワーキングなのか?利用するメリットや利用したことによる変化など、実際の利用者の声をお届けします。

コワーキングoneの使い方や働き方をイメージしていただけたら幸いです。

今回は、oneオープン当初からコワーキングを利用してくださっている、横内さんにお話を伺いました。

今回はコワーキングの利用感想だけでなく、フリーランスで幅広く人事採用労務のサポートをされていらっしゃる横内さんのお仕事や働き方についてもお伺いしました。

記事を通して、横内さんの素敵な想いやお仕事、コワーキングoneのことを知っていただけたら幸いです。

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横内さつきさん 【さつき@HRドクター】

採用コンサルタント×編集ライター×主婦の複業ワーカー。

20代前半、同期の大量離職や超人手不足に苦しまされた体験をきっかけに人材会社パーソルキャリアに転職。その後スタートアップで時短ママやフリーランス、外国人雇用向けの人材事業を一通り経験し、結婚を機に独立。

「1人ひとりが安心して働ける日本をつくる」ことをポリシーとして採用人事のかかりつけ医を目指す。

事業HP   

横内さんのSNS

●oneがオープンした2020年10月~現在まで、コワーキングの月額会員契約(平日昼タイムプラン)、主に平日昼にご利用いただいています。

(聞き手:コワーキングone受付 山口)

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*横内さんのお仕事や働き方について

☑横内さんのお仕事や働き方について教えてください。

2019年10月から個人事業主として独立し、人事採用や編集者など人材の仕事を中心に活動しています。

フリーランスになったきっかけは、ライフイベントをきっかけに働き方を変えたいと思ったことや、元々フリーランスの方向けの事業にも携わっていたこともあり、自分で一人でやってみようと決めました。

―具体的にどのようなお仕事をされていらっしゃるのでしょうか。

一つ目は、社外人事の仕事です。50名以下の小規模企業では、社長が人事の仕事をしていたり、そもそも専任の人事担当者を置いていないことが多いです。

また、業界の認知度が低いニッチな企業では、求人広告を出しても応募がゼロ件で非常に切羽詰まった状況であることも珍しくありません。

なので、社長や社員さんの代わりに、私が企業の顔となって候補者の集客から会社説明会、一次面接、入社後フォロー、企業ブランディング、人材教育など幅広くサポートしています。

二つ目は、HR専門の編集者・ライターの仕事です。

HRといってもテーマは幅広く、人事・労務・採用・組織開発・人材育成・転職などさまざまです。

たとえば、転職のノウハウや特定の業界の転職事情についてまとめる記事、採用オウンドメディアに掲載する社員インタビュー、人事テーマのウェビナーイベントのレポート記事などのご依頼が多いです。

就活生向けのやわらかめのコラム執筆もあれば、社会保険・労働保険テーマなどの固めな社労士領域の記事制作もあります。

―人事テーマはとても幅広いですよね。色んなお客様やご要望がありそうですね

そうですね。だからお客様やご要望も本当に様々です。

最近ではHR Tech領域に各企業がこぞって参入してきていますので、人事労務システムのベンダーの集客コンテンツとして、人事や経営者ターゲットにした専門的なテーマを扱うことも多いです。

私は、デジタルマーケティング領域の経験もあるので、記事制作にこだわらず、SNS運用やウェビナーなどオンライン施策全般のお仕事をお引き受けしています。

☑今の人材のお仕事をしようと思った理由について教えて下さい。

私は20代で5社経験しているので、この転職回数を負の資産にしたくなかったんです。”いかに今までの経験を繋げていくか”を意識しながら、キャリア構築をしてきました。

日本ではまだまだ転職回数が多いとネガティブにとられやすいですが、人よりも多くの業界・職種を経験したことが強みになると思いました。色んな経験値を掛け合わせることで、マルチ複業家としての新しいポジショニングしていくことを意識して今に至りました。

―これまでどのようなご経験をされてきたのでしょうか。

1社目は金融業界、2社目はサービス業でカフェの店舗マネジメントを経験しています。その後、求人広告の営業から人材業のキャリアがスタートして、人材紹介、人材派遣、フリーランスの受託事業まで関わり、一度WEB制作会社も経験して今に至ります。

これまでの経験は、全部直近の仕事に繋がっていますね。1社目の金融知識は、転職時のお金のトラブルや社会保険手続きの話につながる事もありますし、WEB制作会社でのデジタルマーケティングの経験は、採用で集客施策を検討するシーンにも活かすことができます。

転職を重ねて、業務の一貫性がなさそうに見えるかもしれませんが、私の中では確実に1本軸でつながっています。経験を縦横ななめに積み重ね、拡張しながら関わる仕事の可能性を大きくしている感じです。

―これまで転職で様々なお仕事を選択されていますが、何か目指していたことや軸があったのでしょうか。

3社目から一貫していて、採用をはじめ、日本の雇用問題そのものの改善をしたいという軸で選択していました。

―それはなぜでしょうか。

新卒から仕事経験を積んでいく中で、人手不足やハラスメント問題など、日本の雇用環境について考える機会が複数あったためです。

さまざまな労働問題にぶつかる中で「シンプルに仕事を楽しみたい」「一人ひとりが自分らしい形で働く環境をつくりたい」という価値観を持ちました。ただ現状はすごく難しいものですよね。

今まで、フリーランスの採用、子育て期のママの人材紹介、在日外国人の採用支援などいろいろと関わってきましたが、それぞれの雇用問題が複雑に絡み合い、そう簡単には変えられない現実にも直面しました。

でもそれぞれの問題は、根っこの部分では全て繋がっていて、日本の労働基準法や社会保障制度、人権問題などだと思っています。その重要性を20代で体感したからこそ、日本の労働問題の改善に取り組みたいという軸で仕事をしています。

―その軸と経験があるからこそ、多様な方法で企業や人をサポートされていらっしゃるのですね。

一見、あれこれ手を出しているように見えるかもしれませんが、私が取り組んでいるテーマは日本の雇用問題だけです。その問題へのアプローチ方法が求人広告なのか、人材紹介なのか、編集者として発信をするのかという違いがあるだけですね。

今後も、色んな角度から日本の働き方に触れ、日本の雇用問題というテーマに向き合っていきたいと思います。

*oneを使用する以前の状況について

☑コワーキングを利用する以前は、どのような場所やサービスを利用していましたか?

これまでは家での作業やカフェを利用することが多く、いかにもノマドワーカー的に場所を変えて作業していました。ただ、在宅での作業だと運動不足になるので、コワーキングを利用することで適度に歩くきっかけにもなって良かったです。

―どうしてこのコワーキングを選んで下さったのでしょうか。

コワーキングの月額料金や家からの距離、混雑具合もちょうど良いなと思ったからです。

混みすぎていないからいつでも好きな席を取れますし、コワーキング周辺の環境もスーパーや飲食店が多くて良いですよね。仕事帰りにヨーカドーやドンキで夕飯の買い物をして、すぐ駅に着く距離感は最高です!

あと個人的には、コワーキングが新しくて綺麗なのも決め手でした。

金銭面に関しては、個人事業主なので月額の固定費(HPのドメインやチャットワーク代等)をシビアに見てしまうのですが、コワーキングの定期会員料金が1万円ちょっとだったので、お手頃で良いなと思いました。

*利用した感想について

☑実際にコワーキングを利用されていかがでしょうか。特に気に入ってる点はありますか。

気に入ってる点は、コワーキングの内装ですね。

天井などの打ちっぱなしのコンクリ-トがお洒落で開放的ですし、施設そのものが綺麗なところが良いですね。

また、私は明るいところが好きなので窓際の四名席を気に入って使っています。実は窓の大きい明るいカフェはあまり多くはないんですよね。よくここでオンラインミーティングをする時が多いのですが、映った時に「おしゃれなオフィスですね!」って言われます(笑)。

あとコワーキング内にグリーンも多いですし、受付の山口さんが植物にお水あげてる姿とか見ると癒されますね(笑)。

―女性にも気に入っていただけて嬉しいです!

あと、会話はしたことがないものの、いつもお馴染みの顔ぶれがオフィスにいるので、心理的安全性があるところも良いなと思います。それに受付がいないオフィスもありますが、ここは受付の人がいるので安心感があります。

私は会社員のように毎日顔を合わせる同僚がいないので、コワーキングに来て「こんにちは」や「お疲れさま」など挨拶ができるので良かったなと思っています。

また、oneで導入している施設の会員入会時の携帯アプリ「station」もいいですよね。アプリを使えば、友人がコワーキングに来ているかどうかや、リアルタイムの混雑状況も確認できます。それらの安心感のもと、他の利用者とも近すぎず遠すぎない距離感で一緒に働けるので居心地が良いと感じています。

※oneの会員携帯アプリ「station」

コワーキングの利用状況が遠隔で確認でき、施設からのお知らせやイベント情報を閲覧できる機能のあるアプリ。毎月の定期会員の利用料金もstation内で自動決済ができるため便利。

―施設のシステムがわかりやすい点と安心感を感じられる点を気に入って下さっているのですね。

これまで複数のコワーキングを利用してきたのですが、コワーキングって意外と女の人の利用が少なくて、体感値ですけど8~9割くらいが男性なんですよね。oneは女性が入りやすい雰囲気なのが魅力だと思います。ここの施設は、学生さんが勉強されていたり、コワーキング内にあるレンタルオフィスのご家族の方が通られることもあります。マナーが悪い人がいないので、ここのユーザー層が自分には合っているかなと思いますね。

―確かに、oneの利用者層は幅広いですね。利用用途もお仕事に限らず、受験勉強や就職活動、資格勉強等様々な方にご利用いただいている点がここの施設の特徴ですね。

☑どのようなコワーキングの使い方をされていらっしゃいますか

基本的に、平日はほぼ毎日来ています。時間は特に決めていませんが、午後から来ることが多いです。

集中したい時はコワーキング、気分転換したい時はちょっと隣駅まで移動して適当なカフェで仕事するなど、選択できるようになったことが良かったです。

他の方に紹介したい点について

ここはとても穴場だと思っています。溝ノ口は、アクセス的に乗り降りしやすいですし、周辺にマルイやノクティなどの商業施設や飲食店も豊富にあります。わざわざ都内に出なくても、川崎市内で完結できるというのが良いところです。駅から近くてわかりやすい場所にもあるので、二坪食堂さんのコーヒーを目印にぜひ皆さんも遊びにきてください!

―貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

編集後記

横内さんの幅広い人材領域のお仕事や多様なキャリアについてお伺いでき、ご自身の転職や仕事経験から想いをもって日本の雇用環境の問題に取り組まれていると知ることができました。

携わっていらっしゃる領域が広く、バイタリティーにあふれていらっしゃるので、そのエネルギーがどこから来ているのかお聞きしたところ、「負けず嫌いでとことんやりたいから」と想いの強さを感じ、まだまだインタビューを続けてお聞きしたいところでした…!

時間の関係でお聞きできませんでしたが、採用人事領域だけでなく現在は社労士やFPの勉強をしながら、社会保険領域のコンサルティング業の実現を目指しているそうです。

コワーキングの利用感想については、女性の方にも安心して施設を利用いただけていて、利用者層や施設環境を気に入って下さっていると知ることができて、嬉しかったです。

引き続き、皆様に安心して利用していただけるような施設づくりを目指していきながら、コワーキングの中でも様々なコラボレーションが生まれるような仕掛けづくりをしていきたいと思います!

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